2020年7月30日 17:03
高まる緊急避妊薬の必要性…NHKが紹介した慎重論に非難殺到
7月29日放送の『おはよう日本』(NHK)で、緊急避妊薬の導入を巡る課題について紹介された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「予期せぬ妊娠」に悩む若年層が増えているという。いっぽう、番組で紹介された男性医師の発言が物議を醸している。
「一斉休校や外出自粛が長期化し、交際相手や異性と過ごす機会が増えたことなどが要因のようです。性暴力の被害やパートナーが避妊に非協力的といったことから、“望まない妊娠”で悩む10代からの相談が増えています」(全国紙記者)
コロナ禍で浮き彫りになった性問題を受けて、産婦人科医やNPO法人による団体「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」は21日に厚生労働省へ要望書を提出。
医師の処方箋がなくとも薬局で緊急避妊薬を購入できるよう求め、避妊についての知識をつける性教育の充実化などを訴えている。
番組は団体が要望書を提出した際の会見の様子や、産婦人科医の意見を紹介。呼びかけ人の女性医師は「安全で迅速に緊急避妊薬を入手できる環境整備はコロナ禍で急務」とし、「女性だけの問題ではなく、日本社会全体の問題として捉えて頂けたら」と求めていた。
いっぽう日本では、緊急避妊薬を入手するにはハードルが高いという。