2020年8月9日 11:00
喫煙席、卓上調味料に注意を 感染リスク減らす飲食店利用法
(写真:共同通信)
感染者増加とともに、続々と報告される飲食店でのクラスター感染。すでにスポーツバー、ラーメン居酒屋などで感染者が出ている現状下、飲食店利用時に客が注意すべきポイントはどこか。帝京大学大学院公衆衛生学研究科の高橋謙造教授はこう指摘する。
「原則として少人数で、会話は控えめを心がけ、パーティなど、大人数での飲食は避けましょう。お酒が入ると声が大きくなり飛沫が飛びやすくなるのでご注意を。飲食時にも新しい生活様式は不可欠。カラオケ好きな人の場合、どうしても歌うなら、マスクを着けて歌うほうがいいでしょう」
店の卓上などに置いてある調味料にも、注意が必要だ。
「私が勤務する病院の食堂では、調味料だけを給仕する専門の担当者がいるほどです。
飲食店でよく置いてある、塩・こしょうなどを入れた金属の容器に直接触ることで、ウイルスが付着すれば、そのままにしていると1日以上は生き残っています。媒介する可能性は十分あるのです。私は飲食店で席に座るときに、自己防衛として触れる部分はそのつど、消毒しています」(高橋教授)
囲われた喫煙席がある店では、また違ったリスクがあるという。
「若い世代だと喫煙者も多いですが、喫煙時は気道粘膜の炎症が起きているので、ウイルスの定着も促進しやすいです。