“森友自殺”遺族妻の独占告白「私はただ真実が知りたい」
あれは死ぬ決意の表れだったんだと今、思います。
職場からトッちゃんに携帯でメッセージを送りました。「疲れるほど悩んでる?悩んだらだめよ」でも返事が来ません。不安になって急いで自宅に戻ったら……。トッちゃんは首にオーディオセットのコードを巻き付け、リビングの窓の手すりに結び付けていました。
部屋に入るなりその姿を見つけた私は駆け寄って体を抱き上げました。するとコードが少しゆるんで、のどに空気が入り「ゴボゴボッ」と音がしたんです。一瞬「まだ生きてる!」と思いました。
でもコードがきつく巻き付いていてなかなかはずれない。はさみを取ってくると意外にあっさりパチンと切れました。宙に浮いていた体がドサッと床に落ちました。
トッちゃんの体はまだ温かかった。私は何とか助けたいと心臓マッサージをしながら話しかけました。
「大丈夫よ、よう頑張ったなあ、つらかったなあ」……そして「やっと楽になれたなあ」と。冷たくなっていく体を抱きしめながら、不思議なほど冷静に考えていました。私の大切なトッちゃんはなぜこんなに苦しんだ末に亡くなったの?
〈――雅子さんは今も、夫、トッちゃんが命を絶った部屋で暮らしている〉
夜なかなか眠れないときは、ソファに座って夫のことを思い出すんです。