“森友自殺”遺族妻の独占告白「私はただ真実が知りたい」
すてきな思い出がいっぱいあります。毎朝ご飯を炊いて朝食を作り、お弁当を用意しました。22年間毎日手作り弁当。職場の周りの食堂には、あの人ほとんど行ったことないと思います。朝ごはんも、豆腐や揚げのお味噌汁に目玉焼きとか、本当にシンプルなもの。そんなものをすごく喜んで「まあちん(雅子さん)の作るものは何でもおいしい」って、恥ずかしげもなく言ってくれる人でした。私にとって誰よりも大切な人でした。
〈――そんな大切な夫がなぜ死に追い込まれたの?なぜ改ざんをさせられたの?私は真実が知りたい。
そんな思いが雅子さんの中で高まっていたとき、偶然の巡り合わせから筆者と出会い、信頼できる弁護士とも巡り合って、人生が大きく転換する。勇気を出して巨大組織との闘いを決意したのだ〉
今年3月、私は国と佐川さん(佐川宣寿元財務省理財局長)を相手に裁判を起こしました。佐川さんをはじめ財務省や近畿財務局の人たちに法廷で真実を証言してもらいたいからです。
同時に、トッちゃんが遺した手記を相澤さん(筆者)に託して公表し、世の皆さんに訴えかけました。財務省の人たちにとってはきっと不意打ちを受けたような驚きだったことでしょう。