コロナ禍で「キレる人」急増中“この先への不安”が原因か
また、怒りをストレス発散の手段として使う人もいるのだそう。
「怒りをぶちまけてすっきりした、という経験はありませんか?しかし普通、怒ると後味の悪さが残ったり、トラブルになったりします。そこで、怒りたい人は自分にリスクの少ない、弱い人を狙って怒ることが多いのです」
安藤さんは、特にこのコロナ禍で、正義を振りかざして怒る「正義中毒」タイプの人が増えていると指摘する。
「先行きが見えないコロナ禍の世界で、“正義”はとてもわかりやすく、正当化しやすいもの。『この世は公平であり、正義は報われ悪は罰せられるべき』と思い込んでいる正義中毒の人にとって、自分の思う正義から逸脱している人は格好の怒りのターゲットに。マスクをつけていない人を怒る“マスク警察”や、自粛期間中に、県外ナンバーの自動車や営業中のお店へ嫌がらせをしていた“自粛警察”などが典型的な例です」
「女性自身」2020年10月27日号 掲載