くらし情報『2タイプの「新型コロナワクチン」現段階では安全性と効果を確認』

2タイプの「新型コロナワクチン」現段階では安全性と効果を確認

これまで、一部の研究分野でしか存在しなかった、新タイプのワクチンです」

そのため、開発当初から安全性に関して不安視する専門家も多くいた。峰さんもその一人だった。

「しかし両社で行われた4万人の治験者の中で、死亡者は1人も出ませんでした。副反応も軽い発熱、頭痛、倦怠感が主体で、従来のインフルエンザワクチンなどと大差ありません」

一方、英国のアストラゼネカが採用したのはウイルスベクターワクチンだ。

「まったく別のウイルスに、新型コロナウイルスのゲノム情報を埋め込み、体内で抗体を獲得するタイプです。ウイルスそのものを体内に入れるので、強く副反応が出ることが懸念されていましたが、治験データを見る限り、副反応はファイザーとモデルナのものと変わらず、現段階では大きな問題は見つかっておりません。個人的な感想ですが、どちらのタイプも、安全性は高いと考えています。もちろん、接種が開始されれば、大規模なデータを注視しなければなりません」

安全性の次に気になるのは、その効果だ。


「ワクチンの効果は有効率で表します。たとえばワクチンを打たない場合、100人中10人が発症するとします。一方、ワクチンを接種した100人だと1人しか発症しなかった。

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