2020年12月2日 11:00
「GoToやめても焼け石に水」コロナ第3波を乗り切るには?
その結果、以前は少なかった高齢者の感染が増えているように見えるということだと思います。
第1波の感染者は屋形船に乗った人など、あくまで個人レベルでした。しかし第2波になると、個人から集団という形に拡大。東京の歌舞伎町や大阪のミナミの若者など、特定のエリアや年齢層での感染が問題視されるようになってきました。
そして今回の第3波は、もはや個人や集団で区別できる段階ではなくなったということ。つまりどんな場所でも、どの年齢層でも感染者が存在するようになってきたのです」
こうして老若男女に感染が広がったことで、抵抗力のない高齢者の重症化するケースが目立ってきているという。
兵庫医科大学感染制御学の竹末芳生主任教授はこう話す。
「兵庫県内でも感染者が急増していますが、明らかに高齢者の比率が増えてきています。
呼吸器系の疾患や糖尿病を抱えている人は、新型コロナに感染した際に合併症を起こしやすいといわれています。高齢者はこうした疾患を抱えていることが多いため、重症化するリスクも高いのです」
では、どうすればいいのか。前出の高鳥毛教授は、高齢者が第3波を乗り切る指針を話す。
「1日の新規感染者数は2千人を超えるなど、第2波のときと比べて桁が1つ違うレベルになってきています。