倦怠感が亜鉛で改善!医師明かす「コロナ後遺症の最新治療」
平畑院長は、今後の治療に役立てるため、症例のデータベース化を進めている。コロナ後遺症で大事なのは、倦怠感が強い場合は無理して動かないことだという。
「コロナ後遺症が疑われる人の中には、社会生活がまともにできないほど倦怠感の強い“慢性疲労症候群”に近い状態の方がいます。そういう方は、仕事はできるだけリモートワークにしてもらう。通勤する必要があるときには電車が混んでいる時間を避けて座れるよう時差通勤をする。重い荷物は持たない。必要であれば、会社にそうした配慮を求める診断書を、私は書いています」
具体的な治療方法も、少しずつわかってきたそう。
「倦怠感や思考力・集中力の低下などを訴える患者に対しては、免疫力を上げたり、疲労回復が期待できる亜鉛やアミノ酸などのサプリを勧めます。
亜鉛不足だと抜け毛も多くなりますし、コロナ後遺症の疑いがある方の血液を調べると、ほぼ全員、亜鉛不足でした」
漢方も有効だという。
「体が冷えてむくんでいる方も多いので、そういう方には体を温める作用のある漢方を処方します。それだけでもつらい倦怠感が軽減されることがあります」
食べ物にも注意が必要だ。
「息苦しさや動悸を訴える人の中には、“逆流性食道炎”にかかっている方が多いことがわかってきました。