2020年12月25日 06:00
注目集めるカウンセラー並木良和説く「いまが時代の転換期」
その選択が今、私たち一人ひとりに突きつけられています」
光の時代へ向かうための道しるべとなる、“手放し”の作法を並木さんに聞いた。
「もっとも危険なのは、苦難の渦中にあるとき、その状況が永遠に続くと思い込むこと。どんなことにも必ず終わりは訪れる。負のエネルギーに飲み込まれないためには、その意識を強く持ちましょう」
負のエネルギーは、他人との関係の中で生まれやすい。たとえば、相手に見返りを求める行動はネガティブな感情を呼びがちで「世話を焼いたのにお礼がないのは失礼」といったいら立ちはその典型だ。
「与えたぶんを相手から受け取りたいという期待はエゴから出たもの。その声に従い続けるとエゴはより肥大化し、やがて見返りなしに生きられなくなります。謝罪がなければ許さないという頑迷さも同じこと。
エゴの声を聞くのをやめ、負の感情を手放しましょう」
問題を抱える家族や友人をなんとかしたいと躍起になるのも、そこには心配という負のエネルギーが働いている。「心配から『引きこもりの息子を社会復帰させたい』と願う母親がいたとしましょう。その願いは息子の『外に出たくない』という気持ちと綱引きの状態を作り出し、事態を膠着させます。