と遺言があったなどという伝承から、菅原道真の神使は牛とされています。菅原道真と牛は切っても切れない深い関係があるので、天満宮や天神さまには撫で牛や牛の彫像が多く鎮座しているのです。
牛頭天王は神仏習合の神で、朝鮮半島起源説や須佐之男命(スサノオノミコト)との同一神とする説など、さまざまな説があります。牛頭天王は平安京の祇園社の祭神であることから祇園天神とも称され、平安時代から行疫神として崇められてきました。それでは、菅原道真と牛頭天王ゆかりの神社として、以下の3箇所をご紹介します。
【北野天満宮】京都市上京区
学問の神として広く知られる菅原道真を祭神として祭る天満宮。大宰府天満宮と共に、全国天満宮の総本社である。通称「天神さん」「北野さん」と呼ばれ、梅を愛した道真にちなみ、約50種、1,500本余りの梅の木が植えられている。
境内には大小さまざまな牛の像(臥牛)が10数体鎮座するが、たった1頭のみ立った姿の牛の像(拝殿欄間の彫刻に刻まれた神牛)がある。【広峯神社】兵庫県姫路市
広嶺山の山頂にある神社で、全国にある「牛頭天王」の総本宮。別称・広峯牛頭天王。主祭神は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)