ピィィ〜とホームに鳴り響く警告音と共にドアは閉まり、気づけば無事、私たちは乗車していた。
岡江さんのあの日の笑顔ほど忘れられないものはない。
「良いね〜、全員あそこでパッとパス出して乗れるって!格好いい女優たちだね〜」とご満悦の岡江さんだった。“自分の友に間違いはなかった”と言わんばかりに。
以前ケビン・コスナーをセントラルパークで見かけた人が、“Are you Kevin Costner?”と声をかけたら“Sometimes!”と言われたと聞いたが、岡江久美子さんも然り。普通の人として存在することを誇る、視点の格好いい女優だった。
本格的な冬を迎え、そろそろ貴方のあんな笑顔に会いたい。
「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
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