墓選びは個人の自由!夫と同じ墓に入りたくないときの対処法
実際には寺院や霊園により、ガーデン風に整備された区画に小さな墓石を建てるタイプ、1本の樹木の元に合同で葬られるタイプなどさまざまなスタイルがある。
「新たにお墓を探す以外には実家のお墓に入るという選択肢もあり、お墓の所有者である名義人の了解さえ取れれば可能です。最近は封建的な家意識が薄れ、既婚、未婚、男女関係なく、生まれた家のお墓に入ろうと考える人も珍しくありません」
ただし、自分の入る墓が決まっても、夫の先祖代々の墓を継いで供養する人がいなくなれば、そちらはいずれ無縁墓となってしまう。引き継ぐ子どもがいない場合は、夫のきょうだいなどの親戚に墓の承継をお願いしておこう。
今ある墓を更地にし、遺骨を永代供養墓へ納骨し直す“墓じまい”をする人も増えているが、お墓の広さ、納める遺骨の数によっては100万円以上費用がかかることもあるので、早めに準備を進めておきたい。
「自分が入るお墓を手配したら、死後そこに入れてくれるよう、子どもに伝えておくことを忘れずに。いくらお墓を決めていても、死後のことは、誰かに託すしかありませんから」(吉川さん)
ただし、死後「やっぱりお父さんと同じお墓に入ったほうがいいんじゃないか」