山口百恵「バッサリ切って」挙式翌日に見せた“結婚への覚悟”
オリコン1位にも輝いた自身最大のヒット曲であり、間違いなく代表曲の一つ。百恵さんとコンサートの構成を練った演出家の宮下康仁(70)さんはこう語った。
「『横須賀ストーリー』がなかったら、彼女は、まったく違った歌手人生を送っていたとも思うし、本人もそう語っていますね。この曲でアイドルの殻を脱ぎ捨て、一人の女性として歩み始めた。引退コンサートの大きな柱が、この曲。ファンの女性たちにも絶大なる支持を受けたことを考えると、あの日の武道館は日本女性の生き方をも変えたと思うんです」
「コンサートと結婚式を終えたら、新婚旅行に行く前に髪の毛を切りたいんです」
百恵さん本人から、ヘアメークの司さとしさん(72)のもとにこんなリクエストが届いていたのは、結婚と引退が決まった直後のこと。
そして挙式を終えた翌日の11月20日早朝、この約束を果たすため、司さんは新婚ホヤホヤの友和・百恵夫妻が宿泊していたホテルのスイートルームを訪れた。
「ほんとに、いいの?」
「はい、バッサリ切ってください!」
司さんは、万感の思いを込めてハサミを手に取ったという。
「『バッサリ』って。そんなときも、潔い人でした。