愛子さま12月で20歳 菅首相は女性天皇議論に結論出せるのか
そして、政権の延命という観点からも、一部の保守派より8割の世論を味方につけたいというのが本音でしょう」(前出・政治部記者)
■有識者会議の元座長代理は「十分に議論することが必要」
愛子さまは、今年12月に20歳を迎えられ、本格的にご公務に携わる機会も増えていくとみられる。
「愛子さまの将来が政権の思惑に左右されかねないことに、雅子さまは大いに困惑されているのではないでしょうか。そもそも、小泉政権下の有識者会議では、女性・女系天皇を容認すべきとの報告書が出されていました。しかし、悠仁さまが誕生されたことで、皇室典範の動きは止まってしまいました。
16年前、愛子さまが将来の天皇になるといったんは決まりかけたにもかかわらず、結論は先延ばしになりました。愛子さまの将来設計は、それからずっと定まらないままだったのです。母として雅子さまが望まれるのは、しっかりと議論がなされたうえで、今度こそ最終結論が出されることではないでしょうか」
小泉内閣の有識者会議で座長代理を務めた、元最高裁判事の園部逸夫氏にも話を聞くことができた。
「女性天皇を認め、実現するべきかどうかは、そのときの国民の考えを参考にし、政府の考えもあわせてよく考えていくべきだと思います。