2021年7月8日 06:00
「窓が空きにくい」「風呂の水は…」危ないマンションチェックリスト
(土屋さん、以下同)
しかし、気になるのは“欠陥住宅”の存在だ。定期的にマンションの“欠陥”の発覚は報じられてきた。
「お住まいのマンションが本当に建築基準を満たしているのか、管理組合が中立の検査会社などに依頼するケースはわずかです。9割ほどの物件が、施工会社や管理会社のチェックに頼り切っているのが現状。これでは“甘いチェック”となる可能性があります。実際に調査すると、一定の頻度で構造的な欠陥が見つかるのです」
■2年、10年を前にプロの目を入れる
命にかかわる構造上の欠陥ばかりでなく、生活上、ストレスのたまる欠陥もある。
「特に多いトラブルがカビ。壁の裏側の断熱材が足りず、結露が発生するケースがあります」
排水のトラブルも多い。
「水を流すため、排水管は緩やかに勾配がつけてあるのですが、それが足りていないことがあります。適切に排水されず、漏水となれば下の階にも被害が出ることがあるので、対応が必要です」
こうした欠陥がないか、セルフチェックすることが必要だ。
■「危ないマンション」自分で見抜くチェックリスト(※取材をもとに本誌作成。確定的な診断は専門家への相談が必要です)