2021年7月18日 11:00
「真摯で純真な人だった」一周忌迎えた三浦春馬さんの残した愛
便せん2枚に、端正な文字でつづられた手紙には、こうあった。
《まずは家族から忘れてはいけないことを繋げていくことがどんなに大切か身を持って感じました。三浦春馬》
「彼と話をできたことは、わしの人生の宝じゃ。だから余計、なんで死んでしまったんじゃと思うんじゃよ。あんなに、うちの女房に『がんばってください』と繰り返していた男がなぜ、と。あの優しさが、死につながったのかもわからん。今の世の中、ちいとこすい(ずるい)くらいがエエのかもしらんが、彼はそんなこすさとは真逆の人じゃったから」
■徹底的にASLの情報を学び、命をテーマに演じた
「春馬さんがお亡くなりになって、それは本当に悲しいことですが、“拓人”として、いまだに多くの患者さんが生きるための支援を続けているんです」
東京都立神経病院リハビリテーション科の本間武蔵さん(59)は語る。
芸能関係者やファンの間で、’14年の『僕のいた時間』(フジテレビ系)を、三浦春馬さんのドラマにおける代表作として挙げる人は多い。
三浦さん演じるALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った大学生の主人公・澤田拓人の壮絶な闘病の日々を通じて、「今を生きる」