「敗退選手は指示に従うのか?」感染症専門家が指摘“五輪バブル穴”
まず、水際対策として、海外からの選手や関係者には、空港で抗原検査をしているが……。
「抗原検査は簡易的なために、多くの人数をさばけます。しかし、CDC(米国疾病対策センター)の調査によると、PCR検査で発見された症状のある陽性者のうち、8割しか抗原検査では感染を割り出せなかったそうです。無症状となると6割が見落とされたと発表されています。また、米国のプロアメリカンフットボールリーグに所属する医師が行った63万回分の検査をもとにした調査では、抗原検査では4割が見落とされるという結果に。抗原検査だけでは、世界中から陽性者を招き入れているのと同じです。本来はPCR検査をするべきです」
実際に、19日には選手村に滞在しているチェコのビーチバレー選手、事前合宿先でアメリカの女子体操選手の陽性が判明するなど、空港で抗原検査をすり抜けてきたと思われる選手たちの感染が明らかになっている。
泡で包むように内外を遮断するバブル方式をとるため、五輪関係者の感染が外部に広がることはないと政府などは説明しているが……。
「エアロゾルを介した感染を想定していません。感染力が維持されたままウイルスが浮遊している時間は、最大3時間といわれます。