2021年8月25日 06:00
子供のため開催のはずが…「使わない五輪駐車場」が子供のスポーツの場を奪っていた!
付近に住むサラリーマンはこう語る。
「毎日、この前を通って会社に通っているのですが、いつも空っぽ。車が停まっているのを見たことがありません。正確に言えば、過去に数度、公園の隅に1台2台乗用車が停まっているのを見たんですが、次に通ったときにはなくなっていました。週末になれば子供でいっぱいになる場所だったので、何ともさみしいですね」
また、子供を青山公園で行われていたサッカー教室に通わせていた保護者はこう語る。
「前を通りかかるたびに、何に使ってるんだろうと不思議に思っています。いま、教室は遠くの別の公園で行っているので、子供を連れて電車で40分近くかけて通っていますよ。場所が変わってから見かけなくなった子もいます。
ここらへんは共働きの家も多いので、遠くまで通うのは難しいのかもしれません。ちゃんと駐車場として使われていたら、まだ仕方ないと思えるんですけど……」
近所の住民は車が停まっているのを見たことがないと口をそろえる。■組織委員会「結果としては申し訳ない」
使われている形跡のない仮設駐車場。いったいなぜなのか。8月23日、駐車場を管轄する東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の輸送局の担当者に話を聞いた。