2021年9月1日 11:00
「ウレタンマスクはほぼ効果なし」緊急声明の教授が空気感染対策に警鐘
どうしても息苦しければ内側が不織布、外側はウレタンでも構いませんが、不織布の2枚重ねなら医療用マスクに匹敵するほどの効果が得られます。人が多いときには2枚重ねにするなど、場面によって工夫するといいと思います」
■扇風機を使って強制的に空気を押し出す換気を
マスクのほかに声明で提言されたのが“機械的換気”の活用。空気清浄機のほか、夏季や冬季の冷暖房効果を失いにくい熱交換換気装置など、科学技術を駆使したさまざまな換気法を積極的に取り入れるべき、ということだ。
清水教授は、私たちにとっても身近な“機械”を使った換気を教えてくれた。扇風機を使う方法だ。
「特に夏場に用いやすい方法ですが、扇風機で強制的に部屋の空気を押し出すのです。窓やドアなどの空気の出入り口を10〜15cmほど開けて、出入り口を結ぶ直線上に扇風機を置き、出口に向けて強い風を送るだけです。窓がない場合には、空気清浄機と扇風機を併用するとよいしょう。
いまの清浄機は高性能で、よほどの安価なものでなければウイルスを除去できる性能があるのですが、ただ置いておくだけでは清浄機の周囲の空気しか循環しないので、部屋の空気を清浄機のほうに流す必要があるのです。