2021年9月1日 11:00
「ウレタンマスクはほぼ効果なし」緊急声明の教授が空気感染対策に警鐘
「理化学研究所が行ったスーパーコンピュータによるシミュレーションではウレタンマスクでも30〜40%の除去効果があると出ていたのですが、実際にやってみると除去率は5マイクロメートル以下の粒子だと1%以下。ほぼ効果がありません。
布やポリエステルは多少ましですが、それでもあまり効果的とは言えません。逆に不織布マスクは最も小さい粒子でも90%以上の除去率を示しています。医療従事者もつけるN95マスクに比べるとわずかに劣りますが、一般的な生活圏で使うなら十分な機能を発揮します」
素材とともに大切なのが装着の仕方だ。前出の清水教授によると、
「不織布でも装着の仕方が悪く隙間があると、そこから空気が出入りしてしまいます。ピタッとフィットさせることが大事です。マスクの表面を触るのを気にする人がいるようですが、そもそも表面についているかもしれないウイルス量は極微量でそこから感染が起こることはないので、それを気にする必要はあまりありません。
それよりもマスクに触れてでも、ワイヤーを顔の曲面にフィットさせることに注意を向けるべきです。
ただ、やはり1枚だと脇が開きがちです。CDCも推奨しているように、マスクは2枚重ねにするのがよいです。