2021年9月1日 11:00
「ウレタンマスクはほぼ効果なし」緊急声明の教授が空気感染対策に警鐘
もCDC(アメリカ疾病対策センター)も見直しているのに、日本だけが旧態依然としているのです。
科学に“間違い”と“修正”は付きもの。間違いは認めて情報をアップデートすればいいんです。日本も空気感染と正面から向き合わなければいけません。特にデルタ株においては、空気感染の対策は肝。デルタ株は、従来株よりも空気中に漂うウイルス量が何十倍も多い可能性が高いですから」
さらに「空気感染はやみくもに怖がらなくてよい。適切に対処すれば防げる」と清水教授は続ける。それでは具体的に、空気感染に対して、日本は、私たちは、どう向き合えばいいのだろうか。
■ウレタンマスクはほぼ効果なし 二重マスクを推奨
科学者たちの声明が訴えている一つが、“マスク”の重要性だ。感染拡大時のドイツでは、公共の場などで一定以上の性能を持つマスクの着用が罰則付きで義務化されていた。日本もそうした制度的措置が必要ではないかと、声明は提言する。
さらに、触れられているのがマスクの“素材”について。今回の声明の賛同者の一人で、マスクの素材別の粒子除去性能を実験した、国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一氏は、“ウレタンマスク”の効果の低さを指摘する。