2021年10月7日 11:00
夫が動く家事指示の出し方「燃えるごみは火金の朝8時半までに出して」
(冨山さん・以下同)
【2】家事の手順を言語化して、内容を夫に理解してもらおう
家事を頼む以前に、多くの夫は何をどうしたらよいのかをわかっていないのが現状だ。ゴミ出しを例に挙げて説明しよう。まず、夫は家のどこにゴミ箱があるかを把握していない。玄関にまとめたゴミ袋を置いておけば、捨ててくれるかもしれないが、家のいたるところにあるゴミを集めて捨て、新しいゴミ袋をゴミ箱に設置するまでがゴミ出しだということを理解していない。
「夫には各部屋のゴミ箱の場所だけではなく、『キッチンの三角コーナー、トイレのエチケットボックス、お風呂の排水口からもゴミを集めてね』などと、イチから詳しく説明しなくてはいけません。『私がいつもやっているようにやればいいのよ』などと思いがちですが、残念ながら多くの夫は見ているようで見ていません。ふだん、妻がしている家事の内容をわかっていないのです」
【3】日時や頻度を数値化すると夫の理解がさらに進む
家事を指示する際には、行動科学の「MORS(具体性)の法則」にならい、カウントしたり数値化したりなど、具体的に伝えることがポイントだ。
「『燃えるゴミは火金の朝8時半までに出してね』などと詳細情報を伝えねば、夫はゴミを出し忘れます。