くらし情報『脳腫瘍で話せなくなった妻を見送り…高木ブー語る家族の時間』

2021年10月18日 11:00

脳腫瘍で話せなくなった妻を見送り…高木ブー語る家族の時間

高木さんは52歳になっていた。

■これからは家族の時間を取り戻そう、と平穏な日々に突然、妻が脳腫瘍に倒れる

『全員集合』が終わったとき、高木さんはこう思った。

「少しは家族の時間を取り戻そう。毎年、妻をハワイに連れていってあげよう」

ドリフのメンバーで、離婚も再婚もせず、1人の女性と添い遂げたのは、高木さんただ一人だ。

「毎朝6時に起きて、ペアのトレーナーで近所の江戸川公園まで散歩して、ラジオ体操をするのが夫婦の日課でした。散歩しながら、カミさんのおしゃべりを聞くのが楽しかった。本当になんでもない、たわいない世間話。それだけなのに、カミさんはうれしそうで。
今までママのこういう話を聞いてあげる時間がなかったんだな、とつくづく思いました」

1990(平成2)年1月、豪華客船クイーン・エリザベス2世号に乗船し、水入らずでディナーを楽しみ、一泊したことが、夫婦いちばんの思い出だ。ツーショットの記念写真に、喜代子さんはこんな言葉を書き添えていた。

〈パパ57歳、ママ54歳、夢のようです〉

そんな平穏な生活がずっと続くと信じていた。ところが。

92年春、夫婦でいちご狩りに行ったとき、喜代子さんが異変を訴えた。

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