くらし情報『脳腫瘍で話せなくなった妻を見送り…高木ブー語る家族の時間』

2021年10月18日 11:00

脳腫瘍で話せなくなった妻を見送り…高木ブー語る家族の時間

お客さんが、僕たちの演奏でリズムに乗っているのを見て、すっかり舞い上がって」

高校でもウクレレざんまい。中央大学生時代は、バンド「ルナ・ハワイアンズ」に参加し、アルバイトで銀座のクラブなどに出演した。

卒業後は、父親のツテで東京ガスへの就職が決まっていたが、

「学生時代から音楽で稼いでいて、すでに大卒の初任給より多いギャラをもらう月もあったりでしたから。まぁ、なんとかなるんじゃないの?と」

音楽の道を進むことを決意。自身のハワイアンバンドを結成し、米軍キャンプを回り、返還前の沖縄や、台湾、フィリピンでのワールドツアーを敢行する。その後、ジェリー藤尾さんから声がかかり、「ジェリー藤尾とパップ・コーンズ」に参加。日本の芸能界での活動も始まった。

■『全員集合』が始まるとあまりにも忙しく家族のことを考えるヒマもないほどだった

3歳年下の福本喜代子さんと知り合ったのは、そんなころだ。
高木さんの一目惚れで、1962(昭和37)年2月1日、28歳と25歳で結婚した。2年後の1月2日には、かおるさんが誕生している。

「ただ、ドリフに入るまでは生活も不安定で。カミさんが洋裁の内職で支えてくれたり。

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