くらし情報『『イカゲーム』が世界で特大ヒットのワケ…日本の“デスゲームもの”と一線画す社会性』

2021年11月4日 06:00

『イカゲーム』が世界で特大ヒットのワケ…日本の“デスゲームもの”と一線画す社会性

私はこの『日常生活に戻る』というところに、新しさがあったと思います。なぜ登場人物が過酷なデスゲームに参加しなくてはならなかったのかという背景を描くことで、現実の格差社会と地続きに感じられます。韓国のエンタメというと『パラサイト』が世界的に有名になりましたが、海外の視聴者はこうした社会的なエンタメこそ韓国の映像作品の魅力と捉えているのではないでしょうか」

多額の借金を背負っている主人公が、命を懸け、6つのゲームを見事すべて勝ち抜けば456億ウォン(約44億円)を手にすることができるという、いわゆる“デスゲームもの”である『イカゲーム』。挑戦するゲームは「だるまさんが転んだ」「型抜き」「綱引き」のように、子供時代に誰もが一度は体験したことのある簡単なものが多いのが特徴だ。

いっぽうで、デスゲームものといえば、『カイジ 人生逆転ゲーム』や『LIAR GAME』に代表される人気漫画を実写映画化し、いずれも高い興行成績を誇るなど、日本の“お家芸”の一つとも言われている。昨年12月に、Netflixで配信された『今際の国のアリス』もデスゲーム形式のストーリーだ。

日本のデスゲームものの特徴として、複雑なゲームに挑戦することが多い。

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