明石家さんまと大竹しのぶのベッドシーンが象徴!自由恋愛促した『男女7人夏物語』
そして奥田瑛二さんや片岡鶴太郎さんなど、友人と集まるのはおしゃれなカフェバー。ホームパーティで鶴太郎さんが料理を振る舞うシーンなども、料理をする男子が少なかった時代だったため、新鮮に映りました」
ドラマの内容だけでなく、大ヒットしたテーマソング『CHA-CHA-CHA』(’86年)の使用方法も巧みだったという。
「本編が終わってからエンディング曲が流れるというのが一般的だった当時、『男女7人夏物語』では、ドラマが佳境に入り、セリフも続くなか、かぶせるようにテーマ曲が始まりました。この曲のイントロが流れると“何か始まるぞ!”とワクワクしたものです。そして曲と同時に、ドラマも終わる。こうした新しい手法を用いた初期のドラマともいえます」
さらに女性の社会進出に関しても、大きな問題提起をしていたという。
「ドラマ放映と同じ’86年に、男女雇用機会均等法は施行されましたが、まだ7割近い女性が“寿退社”する時代で、女性が一生働ける職場は、実際にはほとんどありませんでした。でも、『男女7人夏物語』では、さんまさんと大恋愛をしていたしのぶさんが、最終回でキャリアを優先して海外に渡航。
そんなシーンにも、当時の女性のあこがれが詰まっていました」
時代の先端ばかりでなく、その先の未来までを描き切っていた作品だった。
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