くらし情報『中村玉緒 82歳の家出決断…逆介護の長女と“同居”を解消【2021年ベストスクープ】』

中村玉緒 82歳の家出決断…逆介護の長女と“同居”を解消【2021年ベストスクープ】

今では、玉緒さんがお一人で事務所を切り盛りして、仕事を続けている状態になっています」(別の中村家の知人)

冒頭、出かける中村に、別居に至った経緯を聞こうと、本誌記者は玉緒に声をかけた。彼女は「ありがとうございます」とポツリと話すだけで、ほかに何も答えることはなかったーー。

■鴈龍さんの死を契機に、母娘の関係が……

老いた親と子が、急に別れて住み始めるケースは、「かなり珍しい」と話すのは、ライターで老年学研究者の島影真奈美さんだ。

「高齢の親子が別々に暮らすこと自体はよくありますし、一人暮らしの高齢者も、年々増えています。

しかし82歳の方が、子供と長年同居していたのに、急に一人暮らしを始めるというケースは、あまり聞いたことがありません。玉緒さんは80代前半ですが、この年代の女性で介護が必要とされるのは、だいたい2割強。肉体的にまだまだ元気な方も多いです。

娘のAさんの体調が悪くて“逆介護”だったのなら、母親である玉緒さんのほうが『もう背負いきれない……』と判断して、母娘が離れたのかもしれませんが……」

玉緒は、1962年に勝新太郎さんと結婚。
夫の倒産劇や大麻事件など多くの騒動にもめげずに、Aさんと鴈龍さんを育て上げた。

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