2022年1月28日 06:00
【医師解説】「オミクロン株で自宅療養」に備える市販薬とは?
国立感染症研究所が発表した、沖縄県におけるオミクロン株の症例報告によると、主な症状は37.5度以上の発熱が75%、せきが60%、全身倦怠感が52%、咽頭痛が46%と続く。
これらオミクロン株の症状に対処するには、どのような市販薬を準備しておけばよいのだろう。
〈発熱・頭痛・全身倦怠感〉
「代表的な処方薬はワクチン接種後の副反応対策でも用いられる『カロナール』です。解熱剤として『ロキソニン』も一般的ですが、炎症を抑える力が強すぎて、人間が免疫を作る作用を弱めてしまいます。ウイルス感染には、一般的に免疫の誘導を妨げない『カロナール』を使用しています。市販薬で『カロナール』と同じアセトアミノフェンが主成分であるのは『パブロンゴールドA』『新ルル-A錠s』などです」
■処方薬より作用の強い市販薬には要注意!
〈のどの痛み〉
「咽頭痛はオミクロン株に顕著な症状で、3日ほど続くケースが多いようです。処方薬では、炎症を起こす体内の酵素を抑えるトラネキサム酸が主成分の『トランサミン』が挙げられます。代用できる市販薬は『ペラックT錠』。効能は処方薬とほぼ一緒です」
〈せき〉
「クリニックでは、中枢神経に作用するデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物が成分の『メジコン』が一般的です。