2022年2月10日 11:00
医師に聞く「オミクロン株で懸念“ブレインフォグ”の予防法」
(山村部長)
そもそも、後遺症にならないためには何をすればいいのか。
「後遺症治療で取り入れているのが、“鼻うがい”です。味覚、嗅覚障害の患者さんの中には、鼻うがいを数回しただけで、症状が3割ぐらい回復した人もいます。鼻うがいで洗われる場所は、上咽頭擦過療法で治療する場所と同じ。毎日することで、コロナにかかりづらくなり、感染しても軽症で済むともいわれています。後遺症の予防にも、効果がある可能性が高いと思います」(平畑院長)
鼻うがい用のキットはドラッグストアなどで購入できるが、塩水でも効果があるという。その場合は、ぬるま湯に、水量に対し1~2%の塩を入れてよく混ぜよう。
現在、3回目のワクチン接種が行われているが、後遺症の予防効果はあるのだろうか。
「イスラエルの研究機関の論文によると、ワクチンを2回以上打っている人は、コロナに感染しても、後遺症が出る人が半分に減るというデータがあります。そもそもワクチンを接種することで、感染しづらくなります」(平畑院長)
最後に平畑院長はこう訴える。
「後遺症そのもので亡くなった方はいませんが、後遺症に苦しんで自殺をされた方は、私が把握しているだけで2人います。