2022年2月19日 06:00
冬の東北に段ボールでみかんを送ると腐る?北国におけるクール便の意外な役割
クール便でないと凍り、さらには腐ってしまう可能性もあるという驚きの事実。これは“雪国あるある”なのだろうか?気象庁の全観測地点で今年1月の平均気温がマイナス気温となった青森県の人はこう語る。
「青森では、食材を一晩でも出しておくとキンキンに凍ってしまいます。ですから“生鮮食品をクール便で送る”というのはそんなに不思議なことではありません。青森では冷蔵庫は“保温器”という認識。凍ってしまうのを防ぐために食材は必ず冷蔵庫に入れるくらいです。だから冷蔵庫が大きかったり、一家に2台あったりもしますよ。高野豆腐のように、凍るのを逆に利用した料理もありますね」
暖かい地域とは、“寒い”の概念が大きく異なりそうな東北地方。
そこで、雪国や寒冷地に食材を送る場合の注意点をヤマト運輸に聞いた。
「東北地方などでは日中でも外気温が氷点下になることがあり、お荷物の種類に関わらず凍結の可能性があります。その場合は、お預かりの際にその旨をご説明し、外気温に影響されにくい梱包をご案内することがあります」(ヤマト運輸担当者以下同)
外気温に影響されにくい輸送方法のひとつがクール便だ。クール便とは温度を保って荷物を送るサービスで、冷蔵タイプは0~10℃、冷凍タイプは-15℃以下の温度帯を維持する。