ウクライナを脱出しても渡航費の確保に困難…避難留学生を日本語学校が受け入れ中
彼らの学費は、支援会が全額から半額を負担、生活も補助するという。
「住居やアルバイト先の確保、住民票の取り方や銀行口座開設の方法、携帯電話の契約、ビザの管理などから、ゴミの分別まで、生活に関わるあらゆることをサポートします。
すでに、自治体や民間企業から、宿舎の提供に協力すると申し出もいただいています。また、支援会に参加している学校の周辺住民からも『ウクライナから学生が入学したら協力したい』という声をいただいています」(平岡さん・以下同)
そもそも、なぜ支援会を設立することになったのだろうか。
「連日、メディアでウクライナの悲惨な状況を見て心を痛めていました。ある日、私の妻から、『教育で何かウクライナの人に貢献できる方法はないの』と言われて、ならばウクライナの学生や若者に、うちの学校に留学してもらって、学費や生活を支援しようと思いついたのです。
もともとうちの学校では、外国の方に向けた日本語教育やIT教育に取り組んできました。勉強以外にも、外国人が円滑に日本社会に定着するノウハウがあるので、何か力になれることもあるだろうと……。
しかし、わが校だけでは受け入れられる人数に限界があります。