2022年4月14日 15:50
感染再拡大のオミクロン株に医師が警鐘「“急変死”招くことも」
を見てほしい。
オミクロン株は、デルタ株と比べて重症化するリスクは低いことが明らかにされているが、第6波で亡くなった人は1万74人にのぼる(’22年1月〜4月6日まで)。これはデルタ株が猛威をふるった第5波(’21年7〜10月まで)で亡くなった人のじつに3倍以上だ。
ウイルス学が専門の埼玉医科大学前准教授・松井政則氏が語る。
「デルタ株はウイルス自体が肺に入り込み、そこで増殖することで肺炎を起こし、重症化にいたる人が増えました。オミクロン株は鼻からのどまでの上気道で増える特質があり、デルタ株と比べて重症化リスクは低い。ところが感染力が強く、第5波の新規感染者は92万人でしたが、第6波では500万人を超えています。重症化しにくいとされるオミクロン株ですが、致死率は0.13%(暫定値)ほど。
感染した人の増加に比例して、亡くなる人も増えていくのです」
■受診や入院を控えた人の容体が急変
さらに、オミクロン株の特質によるものか、第6波ではこんな事態も起こっている。警察庁によると、今年2月に、自宅や高齢者施設など“病院以外で容体が急変するなどして亡くなった人”のうち、オミクロン株に感染していた人が564人いたことがわかった。