2022年4月17日 06:00
「会長の愛人では?」と揶揄も…石井明美語る爆速デビューの裏側
などと揶揄する人もいたようだが、実情はまったく違う。
「芸人さん(明石家さんま)が主役という新しいタイプのドラマの主題歌で、しかも海外の曲のカバー。ほかの所属タレントに挑戦させ、失敗させるわけにはいかないということで、私に白羽の矢が立ったのかもしれません(笑)」
ところがドラマは高視聴率をマークし、石井さんのデビュー曲も大ヒットすることに。
「ドラマでは毎回、ラストの盛り上がるシーンに差し掛かると私の曲が流れ始めるという、当時としては画期的な演出だったので、見る人にとって印象的で、インパクトも大きかったのでしょうね」
歌手として大きく成長する機会を得られたのも、中森明菜という先輩がいたからこそ。
「私のデビュー前後、明菜さんはちょうど『ライト&シェード』ツアー中で、勉強のために、埼玉のコンサートホールで、明菜さんの“ゲネプロのゲネプロ”を私が担当することになったんです。ファンタスティックスという明菜さんのバンドの生演奏で、ライブ本番と同じセットと照明のなか、舞台に立って歌わせてもらった経験は、歌手としての私の血となり骨となりました」
『DESIRE-情熱-』は明菜にとっても、’86年の「日本レコード大賞」