2022年4月24日 06:00
カギは“言語の壁”を超えた面白さ!『モルカー』『はじめてのおつかい』が海外で大ウケする理由
「これまで日本のコンテンツを流通させるためには、海外の放送局に合わせて番組の尺や話数、言語の調整などさまざまなプロセスを踏む必要がありました。ですが最近は、NetflixやAmazon Prime Videoなどグローバルネットワークができて、自由度が高くなっています。
視聴者にとってもNetflixなどの登場により視聴スタイルが多様化し、自国以外のコンテンツを見やすい環境ができたことも大きな要因の一つではないでしょうか」
■はじめてのおつかいが海外で好評の理由
さらに長谷川氏は『はじめてのおつかい』、『モルカー』がヒットした内容面での勝因に“非言語性”があると分析する。
「どちらもノンバーバル(編集部注:非言語)な面白さがありますよね。言葉の壁を越えて理解できる中で『モルカー』独特のシュールさがウケたのではないでしょうか。また『はじめてのおつかい』も番組コンセプトがわかりやすいですよね。登場する幼い子供たちが笑ったり、泣いたり、不安になったりする表情を見るだけで、日本語がわからなくても何をしているかが見ていればわかる。そうしたドキュメンタリーとしての面白さがあります」
1980年代後半にかけて一般人が過激なアトラクションに挑戦する様子が人気を博した、伝説のバラエティ番組『風雲!たけし城』(TBS系)。