2022年5月2日 06:00
美智子さま 未完成の新居にお引越し…背景に上皇陛下の母・香淳皇后の“認知症”
コロナ禍の、皇居よりずっと狭い高輪皇族邸での暮らしでも、美智子さまはこの2年間、精いっぱいの工夫で“対策”に奮闘されてきた。起床後はまず、お庭を一緒に散策。朝食後には毎日、お二人で本の音読をされる。夕方にも散策をされ、夕食後には上皇陛下は侍従とお話しになる。こうした日課の多くは美智子さまの提案で進められたという。
パークサイド脳神経外科クリニックの近藤新院長はこう話す。
「日常の中でお散歩をされたりするのはとてもいいことです。同じコースの散歩でも天候や季節の移り変わりなどが刺激になりますし、体を動かすことも大切です。
心身への刺激を絶やさないようにすることが大切なのです。一般論としてですが、いわゆる認知症の方の場合ですと、環境が変わるというのは脳への刺激が加わるという点ではメリットがありますが、リスクもあります。心の部分で適応ができないということもまれに起きるのです」
実は、美智子さまが、上皇陛下の“環境の変化”を懸念され、これほどまでに懸命に取り組まれた陰には、上皇陛下の母・香淳皇后の存在があった。30年ほど前に、美智子さまは当時交流していた親しい友人に次のように打ち明けられたことがあったという。