2022年6月2日 11:00
道を歩く際にマスクは不要!外してよい状況の見分け方を専門家が解説
エアロゾルとは咳・くしゃみ・大声などによって口から出る小さな飛沫が、長時間空気中に浮いている状態のこと。だから、そのようなウイルスが自分の周りに漂っているかどうかを見極めることが大切です」(西村先生・以下同)
大きな飛沫は放物線を描いてすぐに落下。エアロゾルは希釈されながら風の流れに乗って移動する。
「そもそも、一度の咳が作り出すエアロゾルに含まれるウイルスはごくわずか。さらに地面からの上昇気流も含めて必ず風が吹いている屋外では、エアロゾルは簡単に拡散されます。そのためすれ違った相手が咳をしても、ウイルスを吸い込む確率は低いんです。なので、道を歩いているときには、マスクをつける必要はありません。至近距離で会話をする場合は野外であってもウイルスを吸う可能性があります。
しかし、お互いが相手に腕を伸ばしても触れ合わないくらいの距離と、顔に感じられるくらいの風があれば、井戸端会議でもマスクは不要です」
ただし、たとえ屋外でも人が密集した状態や周囲を壁で囲まれたような場所では、エアロゾルは拡散されにくくなる。そのような状態であれば、屋外でもマスクを着用したほうがよいという。
■大声で話す人がいる屋内は感染の危険が
屋内でマスクを外せる場所は限定されそうだが……。