くらし情報『パワハラ、プライバシー侵害の可能性も…弁護士語る“TikTokで新入社員を踊らせる”動画の危うさ』

2022年6月4日 06:00

パワハラ、プライバシー侵害の可能性も…弁護士語る“TikTokで新入社員を踊らせる”動画の危うさ

さらに、嶋﨑弁護士はこう続ける。

「まして踊っている姿のみならず『顔出し』の動画をSNS上で全世界に発信されると、社外にもプライバシーが晒され、その記録も将来的に残ります。いわゆるデジタルタトゥーです。従業員でも会社を離れた私生活、もしくは退職後も含めて情報が拡がり残ってしまうので相当では無く、労働者の就業環境を大きく害すると判断される可能性は高いでしょう。後で気が変わり嫌になっても、1度拡散されたら回収もできません。一時的に宴会芸として強いられること以上に問題があるのです」

■会社側は慎重な意思確認が必要に

従業員の立場でダンスを踊るだけでなく、その姿が顔を晒した状態でSNS上に発信されるーー。このような行為を会社側から求められ、「断りづらいから」との理由で参加する新入社員も少なからずいるだろう。そのため、彼らと同意を交わす面でも細心の注意が必要だという。


「ダンス動画に参加する新入社員たちが、“本当に納得して楽しんでいる”かは、相当注意して判断する必要があるでしょう。新入社員たちが本音ではどのように思っていたとしても、会社側は新入社員が『会社の提案を嫌とは言えるわけがない』という前提で意思確認をすべきでしょう」

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