2022年7月28日 11:00
安倍氏銃撃で高まる皇室へのテロの危機…それでも両陛下が「警備の大幅増強」を拒まれた理由
しかし駅頭でも、地下鉄サリン事件以前より両陛下と奉迎者たちの距離を広げざるをえなかったのです。
『こんなに離れていたら、奉迎者から皇太子ご夫妻のお顔が見えないのではないでしょうか』といったことを、警護に当たっていた警察官と話したこともありましたが、地元の県警関係者らも苦慮しているとのことでした。
仕方がないこととはいえ、両陛下も歓迎のために集まってくれている人々とふれあうことができず、残念に思われていたことでしょう」(前出・皇室担当記者)
現在の宮内庁長官を務めている西村泰彦氏は元警視総監。警察庁入庁後は警備畑を歩み、オウム真理教への強制捜査を指揮していた人物だ。
地下鉄サリン事件直後は警視庁警備第一課長として、山梨県の教団施設に機動隊を派遣。また退官後は内閣危機管理監も務めた。
“警備のプロフェッショナル”でもある西村長官の、皇室をとりまく危機とその警備体制に関する見解には注目が集まっていたが、7月14日の記者会見でこう語ったのだ。「皇室の皆様への攻撃を想定したうえで警備計画を立てており、現場ではそれを防ぐ措置はとっています。
(安倍元首相の)事件で、大きく変わることはないと思いますが、(警護関係者には)