2022年8月5日 06:00
熱中症で意識が…どうする!? 全国トップの湘南ER医師に聞く「命の緊急時」対処法
湘南ERの医師たち。左から、関根一朗先生、佐々木弥生先生、福井浩之先生、寺根亜弥先生
「当院の救急受入れ態勢は100%です。医師は3交代勤務シフトとし、看護師・救急救命士とタスクシェアを行うシステムの構築を行っています。さらに、ほかの診療科スタッフも救急医療を支える姿勢が強く、周辺の医療機関も協力してくれている。そうやってどんな患者さんもまずは受け入れる姿勢がとれているのです」
こう語るのは湘南鎌倉総合病院救命救急センター(以下、湘南ER)の医師・関根一朗先生。同院は救急外来の受診者数/患者数が全国でもトップの総合病院。’21年度は1万8千26名の救急搬送を受け入れたが、今年は2万件を超える勢いだという。
専門外がなく、すべての初期治療ができるのがERの医師。なかでも日夜、多くの症例を経験している湘南ERの医師に、「呼吸困難で声が出ない」「熱中症で意識の状態が悪い」といった「命の緊急時」に、まずとるべき対処法を教わった。
■湘南ERが教える「命の緊急時」対処法
【呼吸困難】⇒まずは「声が出るか」の確認を!
「重症の場合が多く、緊急性の高い疾患として、気道の閉塞、心不全、肺炎などが挙げられます。