2022年8月11日 06:00
話題のタイ映画『プアン/友達と呼ばせて』製作総指揮は巨匠ウォン・カーウァイ!【出演俳優インタビュー】
だから、監督とはキャラクターについては、ほとんど話していません。バズ監督はタイにバーを持っているのですが、僕は撮影前にそのバーで1カ月間働きました。というのも、この作品はバズ監督のプライベートを描いているから。バーで働くうちに、バズ監督の考えていることが、なんとなくわかっていきました。撮影中の監督は、離れたところから見守ってくださっていた感じです」
トー「この映画はどの役者にも即興を求められたので、すごく演技がチャレンジになったと思います。でもそれは監督と役者、そして役者同志にも信頼関係があったからこそ成り立ったこと。監督は演技の方向性を示し、その場面の設定を話して、あとは自由にしていいと言われたんです」
――即興の演技を求めたという点、バズ監督はウォン監督の手法を取り入れたのかもしれませんね。ではそれぞれ、役柄とご自分が似ている点、異なる点を教えてください。
トー「似ているところは、ボスの本当に人を愛さないところと、人に愛されていないんじゃないかと考えるところ。僕も人に愛されていないんじゃないかなと心配になるときはあります。だからボスのことはすごく理解できますし、この人はとても可愛そうな人だと思いました」