2022年8月16日 06:00
すぐに息切れ、爪が紫色に…自宅療養中の“急変の危険サイン”
たとえば、トイレに立ったり、2階の部屋へ階段を上がる際に息が上がって、ハァーハァーする場合などは危険な兆候だと判断してください」
さらに危険な状態なのが、唇や爪の色が、赤みが減って紫色になった場合。
「このような状態は、血液中の酸素が少ない証拠。酸素量がよほど下がらない限り、唇や爪が紫色になることはないので、緊急事態だと判断してください。爪の色は自分でもわかりますが、一人暮らしの場合だと、唇の色はなかなかわかりません。一人暮らしの方は、手元に小さな鏡を置くなどして、ときどきセルフチェックしましょう」
自宅に血液中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターがあれば、定期的に数値をチェックしよう。
「正常な場合は数値が96以上。94、95がボーダーラインです。93以下は要注意で、90以下だとすぐに救急車を呼ぶべきレベルです」
次に『意識』について。
“会話の辻褄が合わない”“呼び掛けても反応が鈍い”場合は、急変する一歩手前だと判断すべきだという。「聞かれたことに対して、答える内容がおかしい。たとえば、生年月日や年齢が言えない。また、話しかけてもボーッとしていたり、意識が朦朧としているときは危ない状態です。