2022年8月25日 11:00
長嶋一茂「オレは相続放棄してる」は間違い!相続放棄の落とし穴5
「相続放棄してる」と発言した長嶋一茂氏
「うちは、相続放棄をかなり前からしているので、興味ないですね」
6月26日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演していた長嶋一茂氏が、実家の相続についてこう言い切ったーー。しかし、この発言を聞いて「生前に相続放棄ってできるの?」と思った人もいるのではないだろうか。
相続問題にも詳しい行政書士の塩崎由花里さんはこう指摘する。
「相続放棄とは、『人が亡くなったときから始まる手続き』です。しかし、相続放棄という言葉には、勘違いや誤解も生じやすいのです」
実際に、勘違いから起こったトラブルをもとに相続放棄について学んでいこう。
【ケース1】放棄宣言を撤回された
《不動産や預貯金などの、ある程度の財産のある親が先日亡くなりました。その際、以前から『自分は相続放棄した』と宣言していた兄が突然、『やはり財産をもらう』と発言を撤回し、私と弟はびっくり。『いらないって言ったクセに!』と不穏な空気が流れています》(東京都・主婦・60代)
「生前の相続放棄(宣言)は法的に効力がありません。
この場合、兄は相続放棄しているわけではないのです」(塩崎さん・以下同)