2022年9月2日 06:00
「災害リスク」と「安い物価」で注目される「移住先としての群馬県」
(鈴木さん)
群馬県内にある主な有名企業は、自動車のSUBARU群馬製作所本工場(太田市スバル町)をはじめ、半導体のアドバンテスト群馬R&Dセンタ(邑楽郡)、家電販売のヤマダデンキ(高崎市)など。さらには、メガネのジンズ前橋本社(前橋市)、作業服のワークマン関東信越本部(伊勢崎市)など、多くを数える。
「大手企業にとっては、土地代が安いことでコスト削減が達成できて、同時に社員が東京に出張する際の交通費も安く済む。そのぶんが賃金アップに充てられることになります。
県内の所得水準が上がることは、自治体、企業、住民と全方向にメリットとなるといえるでしょう」(櫻井さん)
街全体がリッチになれば、行政サービスなどのさらなる充実にもつながることになる。
【5】とにかく物価が安い
所得が多い一方で、消費者が買う商品の価格変動を示す「消費者物価指数」においては、群馬県の地域差指数は96.6(全国平均を100とした場合)。これは全国46位、つまり「下から2番目」となるのだが……。
「この物価の安さと、県民所得の高さ(前述)が群馬県のユニークな特徴です。
つまり『群馬暮らし』イコール『コスパ抜群』ともいえるでしょう」