2022年10月15日 06:00
早坂好恵さん「小学校のときから鈴木雅之さん、もんたよしのりさんのファンでした」
翌年に『絶対!Part2』(’90年)で念願の歌手デビュー、まもなく『笑っていいとも!』(’82~’14年・フジテレビ系)のレギュラーも決まるなど、順調な滑り出しだったがーー。
「当時は歌番組がどんどん減っていったので、テレビで歌う機会はごくわずか。ただ、新曲のキャンペーンとして、全国の夏祭りやショッピングモールで歌わせてもらいました。多分、こうした地方営業は私の世代が最後かも」
夏休みの40日間に36カ所回ったこともあった。
「私はとにかく晴れ女。台風が来て“明日は休めるかも”と期待しても、次の日はしっかり晴れるんです(笑)。毎日移動ばかりだから、今、自分がどこにいるのかわからなくなるほどでした」
■同郷の安室奈美恵たちとのおしゃべりがホッとできる時間
歌う喜びを精神的な支えとして過酷なスケジュールをこなしていたが、徐々に新曲をリリースするのが難しくなっていった。
「スタッフさんに『どうして出せないんですか』と詰め寄ったことも。
でも『今の時代、CDを出すのがどれほど難しいことかわかっているのか。とにかく名前と顔を覚えてもらって、新曲が出せる機会を待とう』と、冷静に説得されました」