2022年10月16日 06:00
安藤優子「日本の女性たちよ、“わきまえないオンナ”になろう!」
誰よりも早く現場に行く、トイレもなく飲み水にも困るような戦場にだって行く。絶対、女だからって「ノー」は言いたくなかった。それは、私の意地だったんですよ。
こうして女性性を封印したわけですが、でも、それってまた、いびつ、不自然じゃないですか」
■「家庭長」なんて持ち上げて、家事、育児、介護すべてを女性に無償で押しつけた
社会で女性が活躍することを封印せざるをえないような、自民党の女性認識を象徴する言葉がある。
「’70年代の日本型福祉社会論のなかに「女性はすぐれた『家庭長』である」という認識が示されているんです。自民党の研修叢書にも〈家庭長は家庭内安全保障を担う大変重要な役割〉と、はっきり書かれています。夫が安心して働ける状態を作り、子供を元気に育てて、そしておじいちゃん、おばあちゃんの面倒をよく見て豊かな老後環境を作って差し上げる。それらを全部担うのが、家庭長である女性である、と。
ひどいもんですね。家庭長なんて持ち上げて、すべてを女性に無償で押しつけたわけです。自助がうまくいけば、公助は極めて低減され、この女性の活躍により日本の福祉予算は低減されるんです。
安倍政権に始まり、次の菅政権では、もっと明確に「自助・共助・公助」