2022年10月20日 11:00
10月の値上げが“宅飲み”を直撃 缶ビールとチーズで月2000円の負担増!対策は?
まずは買ってもらえるギリギリのライン(たとえば10%増)で値上げしたものの、その後の物価高騰に耐え切れず、再値上げするというパターンがあると思います」(加谷さん)
今月値上げされる食品のなかでは「酒類・飲料」のカテゴリが2991品目に上り最多となる。「一番搾り生ビール」「スーパードライ」など10月に初めて値上がりしたビール類は、何度も値上げされているパンのように「麦」由来の商品。
それなのになぜこのタイミングで価格が上がったのかーー。
■ビールの値上げには酒税改定の影響も
「ビールは確かに麦由来の製品ですが、製造費のうち原材料は15%程度と低く、逆に25~30%と高く占めているのは酒税です」
その酒税は来年に改定される。
ビールの税率が下がり、発泡酒は据え置き、一方で新ジャンル(その他の醸造酒、リキュール等)が大幅にアップされる予定なのだ。
「いま売れている新ジャンルは来年の値上げで一時的に売り上げが落ち込むと予想されます。そのため、いまのうちに主要商品であるビールを値上げしておくべきと判断したのかもしれません」
ビールと同じく値上げされた「竹鶴」「ジョニーウォーカー」などのウイスキーについて加谷さんはこう解説する。