2022年11月5日 06:00
妻が毒殺、長澤まさみが犯人説も浮上…三谷幸喜が示す『鎌倉殿』“壮絶な最終回”のヒント
「歴史書である『吾妻鏡』には“義時は病気で亡くなった”とあるのです。畳の上で念仏を唱えながら亡くなったことになっています。
ただ、“毒殺説”はあります。藤原定家の『明月記』という日記に、ある僧侶が逮捕されたことが書かれていますが、彼が“義時の女房が義時を毒殺するときに使った毒で、俺を殺せばいいじゃないか”と言ったというんです」
“義時の女房”とは劇中で菊地凛子(41)が演じている、3番目の妻・のえ。本郷教授は続ける。
「歴史研究者であれば史料があって2つの説があったら、どちらの説が“正しい”かを考えます。けれどエンタメであれば、史料のどちらが“面白い”かという考え方をすることがありますよね。または、史料と全然違っていても面白ければいい、という考え方を三谷さんがする可能性もあるのではないかとも思います」
■三谷が出した“ヒント”に過熱する予想合戦
実は三谷は最終回について、もうひとつヒントを出している。
9月8日付の朝日新聞夕刊の連載エッセイで、最終回の《参考になったのは、アガサ・クリスティーのある作品》と明かしているのだ。
これを受け、ネット上ではファンらが複数の説を繰り広げている。