2022年11月5日 06:00
妻が毒殺、長澤まさみが犯人説も浮上…三谷幸喜が示す『鎌倉殿』“壮絶な最終回”のヒント
彼なりの最期をきちんと描くべきではないかという気がしての、最終回です。大河ドラマではあんまりない主人公のラストシーンになった気がします」
これについては小栗も小池も、
「2人も“ヤバい”“すごい”と話していました。現場が震えるような、想像を超えた脚本だったようです」(NHK関係者)
■『吾妻鏡』では病死だが、毒殺説もある
時代劇研究家のペリー荻野さんは、過去2作の三谷の大河ドラマを例に、次のように分析する。
「『新選組!』(’04年)は香取慎吾さん演じる近藤勇が斬首されたところでスパッと終わりました。『真田丸』(’16年)も、基本的には、堺雅人さん演じる真田幸村が、願いかなわずに負けて亡くなる、というところが終わりです。
主人公が亡くなる瞬間が物語の完結だというのが、これまでの三谷さんの大河ドラマ。今回も義時の死で締めくくるのでしょう。“闇落ちした”といわれる義時の所業にふさわしいだけの幸せでない死に方を、三谷さんは考えているはずです」
史上最悪ともいえそうな凄惨な最期も予感させる小栗義時だが、そもそも史実としての“義時の最期”はどうなっているのか。
東京大学史料編纂所の本郷和人教授が解説してくれた。