2022年12月15日 15:50
葛根湯だけじゃない!コロナにおすすめの漢方薬を専門医がレクチャー
にもかかわらず、副作用の起こる頻度は、西洋薬に比べ格段に少ない。長期的に飲み続ける場合は、3カ月に1回ほどの血液検査は必要になりますが、コロナの場合、数日から1週間ほどの服用期間なので、副作用の心配はほとんど不要です」
もちろん、西洋薬と同様、医療機関で処方されれば保険適用されるので、処方をお願いするのもよいだろう。かかりつけ医が漢方を処方していないなど、頼みにくい場合は「漢方のお医者さん探し」などのサイトで、医療機関を探して受診するとよい。
「処方箋がなくても、ドラッグストアやネットでも市販されています。保険は利きませんが、それでも、多くが500〜600円ほど。
西洋薬との併用は、ほとんどのケースで可能ですが、ごく一部、禁忌になっている組み合わせがあるので、服用中の薬がある場合は、医師や薬剤師に相談しておきましょう」
今回は、そんな漢方薬の“症状別処方例”をレクチャーしてもらった。
【1】家族が濃厚接触者に
<処方例>
ツムラ補中益気湯
1回2.5g→1日3回×7日分
「補中益気湯は、体の免疫力を上げてくれる漢方薬。病原体の入口となる消化管の粘膜にある樹状細胞を活性化し、センサー感度を高めます。