くらし情報『手術中止、救急搬送5時間待ち…コロナ医療ひっ迫が第8波でも起きてしまう理由』

2023年1月11日 06:00

手術中止、救急搬送5時間待ち…コロナ医療ひっ迫が第8波でも起きてしまう理由

その結果、コロナに罹患しても入院できる高齢者はほんの一握りという状態に。第8波の高齢者施設でのクラスター発生数は、第7波を超えて過去最多となってしまっている。

名古屋市内のクリニックに勤務する訪問看護師の増田裕子さん(仮名)が、介護現場の惨状を訴える。

「私が通う介護施設では、12月初旬にクラスターが起き、入所者30人のうち29人が陽性に。職員もほぼ全員が感染してしまったので、陰性者が休んで陽性者が出勤し、“陽・陽介護”する状態でした」

感染が拡大した背景には、こんな問題があったという。

「最初に発熱者が出たときに、市から配布されている抗原検査キットで調べたら陰性だったんです。抗原検査キットの感度はメーカーによって違うと聞いていたので、翌日、クリニックから持参した別の抗原検査キットで検査したところ、案の定、陽性反応が。その時点で全員がPCR検査を受けて陽性者を隔離できたらよかったのですが、症状のない方のPCR検査はしないという医師会の方針でできませんでした」(増田さん)

そうこうしているうちに、あっという間に感染が拡大した。
入院できたのは陽性者29人のうち8人だけだったという。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.